<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 昆明春水滿 >
<Format: 樂府詩>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 昆明春水滿>
<BookPage: 79-82>
<UsedPage: 4>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
昆明春，昆明春，春池岸古春流新。
影浸南山青滉瀁，波沈西日紅奫淪。
往年因旱池枯竭，龜尾曳塗魚煦沫。
詔開八水注恩波，千介萬鱗同日活。
今來淨淥水照天，游魚撥撥蓮田田。
洲香杜若抽心短，沙暖鴛鴦舖翅眠。
動植飛沉皆遂性，皇澤如春無不被。
漁者乃豐網罟資，貧人又獲菰蒲利。
詔以昆明近帝城，官家不得收其徵。
菰蒲無租魚無稅，近水之人感君惠。
感君惠，獨何人？
吾聞率土皆王民，遠民何疏近何親？
願推此惠及天下，無遠無近同欣欣。
吳興山中罷榷茗，鄱陽坑裡休封銀。
天涯地角無禁利，熙熙同似昆明春。
<End Poem>
<Translation>
昆明池に春が来た。春が来た。春の池の骨はむかしのままだが春の流れは新しい。そこにうつる影は南山で青いが水はひろびろとしている。また西に沈む日がうつり紅い波が立つ。先年、日でりでこの池がひあがり  亀は泥に尾をひき魚は泡をはいた。皇帝は詔をお下しになって八つの川の水をひいてこの池にそそぎ おかげで池の貝も魚もみな同時に生きかえった。今では清らかな水が空に照りはえ 泳ぐ魚は尾をひらひら動かし蓮の葉が浮かんでいる。 池の洲にはいいにおいのする草が短くその心をぬきだし 砂があたたかいのでオシドリがつばさをひろげて眠っている。動物も植物も、飛ぶものも沈むものもみな生まれついた性質をあらわし 皇帝のおめぐみは春と同じく万物におおいかかっている。漁夫は網のえものがふんだんにあり 貧乏人もマコモやガマの利益が得られる。皇帝の詔があって「昆明池は都の近くだから 役所はその税をとってはならない」といわれた。マコモやガマの税金はなく魚にも税がない。この池の近くのものは皇帝のおめぐみに感じている。皇帝のおめぐみに感じるのは限られているか。 聞けば「天が下はみな王の民だ」と。どうして遠くの人民は疏んぜられ、近くの人民はしたしまれるのか。願わくはこのおめぐみを天が下すべてにおよぼし 遠くの人民といわず近くの人民といわずひとしく喜ばしたいものだ。 吳興の山中では茶に税をかけるのをやめ 鄱陽の鉱山では銀への税をやめ 天のはて地のはてまで人民の営利を禁止せず 人民はやわらいで昆明池の春のようになってほしいものだ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
昆明池に春が来た。春が来た。
春の池の骨はむかしのままだが春の流れは新しい。
そこにうつる影は南山で青いが水はひろびろとしている。
また西に沈む日がうつり紅い波が立つ。
先年、日でりでこの池がひあがり  亀は泥に尾をひき魚は泡をはいた。
皇帝は詔をお下しになって八つの川の水をひいてこの池にそそぎ おかげで池の貝も魚もみな同時に生きかえった。
今では清らかな水が空に照りはえ 泳ぐ魚は尾をひらひら動かし蓮の葉が浮かんでいる。
池の洲にはいいにおいのする草が短くその心をぬきだし 砂があたたかいのでオシドリがつばさをひろげて眠っている。
動物も植物も、飛ぶものも沈むものもみな生まれついた性質をあらわし 皇帝のおめぐみは春と同じく万物におおいかかっている。
漁夫は網のえものがふんだんにあり 貧乏人もマコモやガマの利益が得られる。
皇帝の詔があって「昆明池は都の近くだから 役所はその税をとってはならない」といわれた。
マコモやガマの税金はなく魚にも税がない。
この池の近くのものは皇帝のおめぐみに感じている。皇帝のおめぐみに感じるのは限られているか。
聞けば「天が下はみな王の民だ」と。
どうして遠くの人民は疏んぜられ、近くの人民はしたしまれるのか。
願わくはこのおめぐみを天が下すべてにおよぼし 遠くの人民といわず近くの人民といわずひとしく喜ばしたいものだ。
吳興の山中では茶に税をかけるのをやめ 鄱陽の鉱山では銀への税をやめ 天のはて地のはてまで人民の営利を禁止せず 
人民はやわらいで昆明池の春のようになってほしいものだ。
<End Formatted Translation>